ACTIVITIES REPORT
おおたかの森

~廃材から広がる2つの体験~「デザイナー体験」と「ビリビリンピック™」@おおたかの森LOOP
役目を終えた素材に、新たな価値を見出す。
そんな視点から生まれた2つのアクティビティが、今回同時に開催されました。
ひとつは、壁紙やタイルを使ってアート作品を制作する「デザイナー体験」
もうひとつは、壁紙を見本帳から“剥がす”という行為そのものを楽しむ「ビリビリンピック™」
※「ビリビリンピック™」とは株式会社サンゲツが企画・展開する、リサイクルの大切さやインテリアの楽しさを学ぶことを目的とした体験型イベントです。
どちらも、株式会社サンゲツから提供された廃棄するはずの壁紙見本帳を活用し、“本物の素材に触れる体験”を軸に展開されたプログラムです。会場には子どもから大人まで幅広い世代が集まり、それぞれの楽しみ方で素材と向き合う時間が広がっていました。
デザインを楽しむ1時間「アートパネル制作ワークショップ」
「廃材を使ったデザイナー体験!~役目を終えた壁紙サンプルを使ってアートパネル制作~」は、空間デザイナーの三原慎一さんがリーダーを務め、感性を引き出すアート体験として開催されました。
感性をひらく、素材との出会い
使用するのは、壁紙の見本帳から剥がした多種多様なサンプル。柄や質感、色の違いに触れながら、素材そのものを感じ取るところから体験は始まります。
さらに今回は、タイルやカーテン生地も加わり、表現の幅が大きく広がりました。組み合わせ次第で印象が変わる面白さに、参加者たちは自然と引き込まれていきます。
遊びから創作へ導く「ビリビリンピック™」
制作の前には、導入として「ビリビリンピック™」を実施。
1分30秒でどれだけ多くの壁紙を見本帳から剥がせるかに挑戦するこのプログラムは、場の空気をほぐし、参加者の集中力を一気に高める役割を果たしました。
壁紙を剥がす音とともに場がにぎわい、創作へと向かうスイッチが自然に入っていきます。
それぞれの世界観が形になる時間
制作が始まると、大人も子どもも黙々と手を動かし、自分なりの構成を模索していきます。
リーダーの三原さんは各テーブルを回りながら声をかけ、発想のヒントを提示。
参加者ひとりひとりの表現に寄り添いながら、完成まで伴走しました。
約1時間の制作を経て完成した作品は、どれも個性豊か。同じ素材から生まれたとは思えないほど多様なアートパネルが並びました。


剥がす楽しさに夢中「ビリビリンピック™」単独開催
ワークショップ内でも人気を集めた「ビリビリンピック™」は、単独イベントとしても開催されました。


楽しみながら「資源の循環」を体感
このイベントで剥がされた壁紙や台紙は、株式会社サンゲツに戻されリサイクルされます。遊びの中に、自然と資源の循環を体感できる仕組みが組み込まれている点も大きな特徴です。
素材と向き合うことから生まれる気づき
「つくる体験」と「剥がす体験」。
一見異なる2つのプログラムに共通していたのは、“素材に触れること”の価値を感じること。
壁紙、タイル、布。普段は完成された空間の一部として見ることの多いこれらの素材を、手に取り、自ら扱うことで見えてくる新たな視点。そこから、アートの感性やデザインへの意識が自然に引き出されていきます。
役目を終えた素材に再び光を当て、新たな形へと生まれ変わらせる体験。
日常にあるものの見方が、ほんの少し変わる――。
そんな豊かな気づきをもたらした、今回のLOOPアクティビティでした。