たまがわ・日本橋・おおたかの森

ACTIVITIES REPORT

たまがわ

多摩美術大学に行って、アルミ鋳造で“つぼみ”を作った!

金属で出来たハナミズキに、つぼみをつけよう!

今秋、ハナミズキをモチーフにしたアート作品がSCに登場します。その一部となる、アルミニウムのつぼみを作ろうという親子ワークショップが、8月上旬、2日にわたって開催されました。

1日目。つぼみ作りと鋳造ワークショップ

多摩美術大学八王子キャンパス彫刻棟の工房に出かけて、アルミ鋳造を行いました。

神奈川県相模原市の橋本駅から「多摩美術大学」行きのバスで10分。正門から広大なキャンパスの緩やかな坂を登って、「彫刻棟」の「13-103教室」に参加者親子が集合しました。

8月2日(土)。空は抜けるように青く、容赦なく陽射しが降り注いで、ビル9階分の高さがあるという教室に着く頃には汗が止まりません。

講師は勝木杏吏さん。金属を用いた作品を手がける彫刻家です。

2025年11月。SC南館のアトリウムガーデンに、勝木さんが制作する3本の金属のハナミズキが登場します。そのハナミズキたちに、みんなで“つぼみ”をつけよう! そんなプロジェクトに応募してくださった計14組の親子が、夏の1日、多摩美術大学キャンパスに集合して、初めての「アルミ鋳造」に挑戦しました。

まず、発泡スチロールでつぼみの原型を作ります。カッターと彫刻刀で好きな形にしていくのですが、一口に「つぼみ」と言っても、いろいろ。スマホで検索したり、白紙に絵を描いてみたり。花のつぼみもあれば、野菜のつぼみも、不思議な形のオリジナルつぼみもありました。

子どもたちだけでなく、大人も夢中になって、みんな作業に集中しています。

原型ができあがったら、いよいよ鋳造室へ移動して、鋳込みの工程です。この段階は大学のスペシャリストのみなさんの手で作業してもらいました。参加者一同、初めて見る光景。固唾を飲んで見守ります。

砂地の中に発泡スチロールつぼみを入れ、700℃に熱したアルミニウムを流し込むのですが、あっという間に発泡スチロールのつぼみが金属のつぼみに変わりました。

自分が作った原型がしっかり金属のアートになって、それはそれは不思議でもあり、驚きでもあり。

次はサンドペーパーでピカピカに仕上げる磨きの工程ですが、それは2日目の作業。磨きの下工程は勝木さんにお願いして、1日目のワークショップは終了となりました。

2日目。つぼみをひたすら磨きピカピカに仕上げます

8月10日(日)。2日目の作業は、たまがわLOOPで行われました。

時折、水をつけながら、鋳造されたアルミのつぼみを紙ヤスリでひたすら磨きます。粗い目のヤスリから少しずつ細かな目のものに替えながら、磨く、磨く。大人も子どももみんな、黙々と、磨き続ける‥‥。

1時間経った頃には、どのつぼみもピカピカに輝いていました。

2日間にわたった今回のワークショップ。

多摩美術大学に出かけての作業も、アルミ鋳造見学も、LOOPでのひたすら磨き上げる作業も、参加者にとってはみんな初体験。

SCにとっても、アーティストとお客さまが一緒になってSCを彩るアート作品を作り上げる今回のワークショップは、とても貴重な新たな経験となりました。

終了後、勝木さんに「彫刻の道に進んだ理由は?」「一番大変なことはなに?」等々、ノート片手にさまざまな質問を投げかける小学生がいました。聞けば、アートやファッションに興味があるとのこと。多摩美術大学のキャンパスに行って、活躍中のアーティストに教えてもらう今回のワークショップは、彼女にとっても大きな経験になったようです。

11月半ばに南館アトリウムガーデンに登場する勝木杏吏さんの手による3本の「ハナミズキ」。計30個のオリジナルつぼみが、どの木のどこを飾るのか、みなさんも参加者とご一緒に、しばし楽しみにお待ちください!

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